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真を写す

写真はあまり詳しくないしあいぽんのカメラくらいしか使いませんが
何故か写真を撮る人に縁があります
人間とか世界とかを切り取るフェチズムが共通してるのでしょうか
そういえば俳優さんは写真を撮る人が多い気がします

好きで仕方がない写真家がいます

昭和30年代に津軽を撮った、小島一郎という写真家です
転載はあまりよろしくないのですが
紹介したいので小さい画像を貼り付けます

知ったのは東日本大震災の直後に放送された(偶然なのでしょうが)NHKの「新日曜美術館」でした
奇蹟の光とそれに向かって巡礼するが如き白黒の津軽
涙をためた漁師の顔
版画と見紛うほどの強烈なプリント

奇蹟に立ち会った異邦人の感動と疎外感がびしばし写された、事実でなく真実の写真だと思いました

津軽を東京から来た文化人が撮るなんて悪趣味だとは思いますが
プロレタリアートとはかけ離れた、ただの個人的奇蹟体験としての写真に
感動したのです

田舎の悲惨さは嫌いです
それをユートピアのように騙る都市生活者が嫌いです

でも悲惨さの中にしばしば奇蹟は宿ります

そしてその奇蹟を切り取るためには、当事者ではいけない
異邦人しか津軽の奇蹟は撮れないのです

よろしければAmazonどうぞ

小島一郎写真集成
# by satoseijun | 2012-05-22 23:40 | こんなのをみた | Trackback | Comments(0)

たまには昔の話を

高校演劇にどっぷり浸かっていた高校時代からはや13年も経つのですね。。。
13年しか経っていないともいえますが。

高校演劇といえばZABADAK!
私が演出した高校演劇には必ずZABADAKの曲がかかっており申した。
覚えている限りでも
「この空で会えるよう」「光降る朝」「点灯夫」「双子の星」「ハーヴェスト・レイン」←これは後輩の代だけど
これらはテーマソングでしたyo!
見た人が覚えててくれたら嬉しいな。

高校演劇にのめり込んで、使える音楽はないかと、仙台の新星堂5階のワールドミュージック・サウンドトラック・イージーリスニングコーナーの試聴コーナーにかじりついておりましたよ。
ザバ一番好きでしたけど、蟹とか、津軽三味線とか、フラメンコギターとか、ウードとか、パンクな音のヴァイオリンとか、あそこで私の音楽教育が行われたといっても過言ではないくらいです。
そしてサウンドトラックも飽きるほど聞きました。できるだけマイナーな映画のをね。サウンドトラックで気に入ってオリジナルアルバムを買っちゃった人もいます。

得意ジャンルはクラシック・ピアノと
ワールドミュージックとサウンドトラック、
そしてデスメタルです(笑)
# by satoseijun | 2012-05-17 23:14 | おしばいをつくる | Trackback | Comments(0)

自分で自分が書いたメールを読み返して、これはよくおぼえているべきだとおもったのでのせます



現代日本でぼくたちが戦うべき敵は、あきらめ、だ。

作家個人の内面は社会情勢の相似だ
(有効な誇大妄想だと思う)

ぼくの中にずっとあり、3・11以降に変質して浮上したもの
あきらめ。
(何をしても手遅れだ)
(もう自分に出来ることは自分を守ることだけだ)
というような。

自殺未遂をしなくなったのは、一種のあきらめからだ。僕が自殺で死んでも何も変わらない。僕が甲状腺ガンで死んでも何も変わらない。僕がいなくなっても何も変わらないことのほうが、生きる苦しみよりもずっと恐ろしい。
地震や津波は仕方ないとしても、日本人は、放射能を、日々、あきらめている。格差や貧困を、あきらめている。
それは巧妙にブルーシートで隠されているが、生きることを少しずつあきらめることなんだ。ちょっとずつ毎日死んでいくことなんだ。
宮城で、たくさんの諦めをみた。
コメ農家を辞める人、辞めずに低線量だから大丈夫と出荷する人、思考停止して食卓に野菜を出す人。僕も思考をやめてごはんをたべた。何故ならお腹がすいていたから。



元々、東北人は諦めやすい人達だ。私の慕う救済としての死ではなく、囚人が生き延びる為の死のにおいが宮城には充満していた。
東京も宮城ほど濃くはなくとも、その死のにおいが漂っている。
あきらめという精神の死のにおいが。
私事だけど、おばあちゃんは死の間際まであきらめなかった。20分前に医者が来て、カッと見開いた目に全てを教わった。
ぼくはあきらめと闘いたい。そして勝ちたい。
人形、ロボット、屍体、キリスト…打ち捨てられあきらめられたそれらが、勝手に動き出してあきらめを暴力的に粉砕するようなものが見たい。


だそうです、一週間前の佐藤久。
# by satoseijun | 2012-04-27 01:03 | ぶんしょうをかいて | Trackback | Comments(0)

三十路の挫折

みなさまのおかげさまで、
無事、30歳の誕生日を迎えることができました。
本当に本当にひとりひとりたすけてささえてくれた方全員にお礼を言って回りたいです。

先輩曰く、「20代の挫折より30代の挫折の方がラクだよ」と。
20代はなんでできなかったんや!という挫折をするけど、
30代はそうか、こうでこうだからできなかったんだな、という挫折をするからだそうで。
自分のやろうとしたことややれたことややれなかったことが見えるようになるんだそうで。
なんだかそれはそれで恐ろしいですが、
まだ演劇にかじりついている限り、見える光があるんならその方向へ手探りで歩いてゆくだけです。
今年は、利賀の演劇人コンクールに出品します。


# by satoseijun | 2012-04-04 04:56 | ぶんしょうをかいて | Trackback | Comments(0)

佐藤久の怒り

「怒りを衰弱させておいてはいけない」
これは17歳の時に出会った蜷川幸雄の言葉で、
未だにちょっと蜷川の芝居を嫌いになれない理由は、この言葉に何度も救われてきたからだ。
とはいえ、稽古場で「若い男優」に「お前の怒りはそんなもんじゃないだろ!」と怒鳴り、困り果てた俳優が、
大声を上げたり涙を流したりすると「そうだそうだ」というTV的な様子は心の底から軽蔑するが。

怒りには小さな怒りと大きな怒りがある。
たとえば自分のものを誰かに奪われた時にその誰かに対して感じる怒り、特定の誰かに向けることのできる、その誰かを殴れば発散できる怒りが小さな怒りだ。
たとえば自分のものを誰かに奪われた時にその誰かが私から奪わなければそれを手に入れられなかった状況に対して感じる怒り、誰に向けることが正しいのかわからない、地球を滅ぼしても発散できない怒りが大きな怒りだ。

大きな怒りは私に作品を作らせる。
なぜなら、大きな怒りを感じるもととなった出来事は、世界を変えない限りまた起こるからだ。
そして、私にできる、世界を少しでも変えられることは、作品を作ることだ。
演劇作品を作ること以外、私には何の能力もない。あとは出産する能力くらいか。

小さな怒りは私を停滞させる。だから私は小さな怒りもぜんぶ大きな怒りに上位互換して考えることにした。
自己欺瞞であることは百も承知だ。でもそれで人を殴らないで済むならそれがいい。もしかして人を救済できるのならそれがいい。

こんな寝床で寝なければならないことに、お腹が空いていることに、隣人が酷使されていることに、今日も自殺した誰かがいることに、私は怒る。

そして雨風をしのげる寝床と、パンを与えられていることに、感謝する。






# by satoseijun | 2012-03-26 18:33 | おしばいをつくる | Trackback | Comments(0)

劇団フレフレ号

お久しぶりです、佐藤久です。
2012年度、「劇団フレフレ号」というあたらしい団体に演出で参加することになりました。
劇団フレフレ号がそんじゃそこらの劇団とちがうのは、
・公演場所が「児童館」であること!
・よって、「児童向け演劇」を作る団体であること
・参加者の年齢層も職業も年収も芸歴もなにもかものバラエティーが豊かであること

サラリーマン、研究者、先生、イラストレーター、学生、音楽家、俳優、演出家…

単なる「アマチュア劇団」ならば私は参加していませんでした。

しかしここには、個性的というよりも、世界が100人の村だったらをそのままやれるくらいの、強烈なスペシャリストたちが集っていたのです。

そのメンバーで児童館に演劇を持って行く!
私は子どもたちに希望を語りたいので、
SFをやりましょう、と提案しました。
イイネ!ということで、台本と企画書を頑張って書いております。

日本が滅びそうなときに、子どもたちに未来の話をする意義!

「ゲド戦記」の作者として有名な、アーシュラ・k・ル=グゥインの「闇の左手」っぽいお話しを書いています。

上演は2012年10月27日。
劇団フレフレ号、発進!


# by satoseijun | 2012-02-25 00:37 | おしばいをつくる | Trackback | Comments(0)

民芸音読研究会と久

1月27日(金)夜のイベント参加のおしらせです。

俳優の丸房紀美子くん主宰の、民芸音読研究会の作品を演出します。
民音の活動および丸房紀美子という生き物についてはコチラをドウゾ。

1月25(水)、26 (木)、27(金)の三日間に渡って
新宿JAMで行われる60時間ライブイベントの中で、
「Kan!Kon!Sou! !SAI!」という作品を上演いたします。15分の作品です。
われわれの出番は27日(金)19:30から20:20からの予定です。
※開始時間が変更になりました。ご注意下さい。
他の演目がおしたりひいたりする可能性もございますので、そのあたりはライヴハウスの雰囲気を楽しんでいただければ幸いです。

丸房氏曰く

卒業式と結婚式とお葬式を同時に体験することで、どんな気持ちになるのかな
という試みです、本番会場でしか味わえない物がポロポロ出てくることでしょう

だそうです。オモシロソウデスネ!!!!!

三日間、途中入退場自由で最大60時間様々なパフォーマンスを楽しめるイベントです。
入場料2500円、ドリンク500円〜で
合計3000円からチケットを購入できます。

出演…アイハラミホ(ダンスパフォーマンス)、アイルビユアミラ(ドラム)、朝マック(バンド)、アレクサンダー蹄(ジャグリング)、飯田華子(紙芝居)、生澤由一(朗読)、石川慶(舞踏‐天空揺籃)、石丸だいこ(ダンスパフォーマンス)、いずみひな(芝居)、板KEN(DJ)、ITSUKI(DJ)、井原脩誌(MC)、エピックのぶ(東京サーカス)、em(DJ)、長田一美(緊縛)、小川エルミニアン(ウクレレ)、Carp(DJ)、巌汰・G・くらっしゃー(エアギター)、北川周平(緊縛・DJ)、栗木健(パーカッション)、こぐまっぽい。(バーレスク)、小坂篤史(芝居)、坂本弘道(チェロ)、笹田美紀(朗読)、沢田王子(ジュリーショー)、GeakBoy(DJ)、Jon(犬)、SHIZU(ダンスパフォーマンス)、シスターポール(バンド)、上海マリー(シャンソンと昭和流行歌)、小心ズ(音楽パフォーマンス)、素股Q(DJ)、SeM(ライヴペイント)、タカダアキコ(ダンスパフォーマンス)、高橋宏輔(ドラム)、田村専一(映画)、デイジー(デイジーショー)、てるり(バンド)、東京クレオパトラ(パフォーマンスショー)、東京ディスティニーランド(芝居)、七雪ニコ(ストリップショー)、乳(バンド)、猫飯楽団(バンド)、高襟(ダンスパフォーマンス)、パオ(パフォーマンス)、バターウルフ(バンド)、バロムワン(バンド)、廣島屋(紙芝居)、Black Ribbons(バンド)、フレディ・ダミノジド(ダンスパフォーマンス)、 まかべりかこ(イカれアイドル)、maguna-tech(ノイズとダンス)、満緑全席(バンド)、みぃ。(DJ)、ミキオ(芝居)、MIWA Marvelous(ダンスパフォーマンス)、芽瑠(DJ)、ももいろぞうさん(芝居)、ゆっこ(DJ)、レイヴマン(DJ)、蓮(DJ)、VI☆妙(白塗ファッションライヴ)

メールしておけば丸房氏が(特に女性は)エスコートしてくれるらしいですし、佐藤も3日間何かと居ります。ビールの相手とかにもご利用ください。的確な芸術論とかしゃべります。
ご予約はコチラへポチッとどうぞ。


もちろん直接ご連絡いただいてもらぶゆーです。
けっこう血湧き肉躍ってます。
丸房紀美子くんは、私が日本の俳優で二人目くらいに才能があると目しているやつなので、で、私は日本一才能のある演出家なので、これは大ニュースなんですよ!未来のね!
「私実はアレ見てるのよ」と自慢できることうけあい。20年後とかに。
是非!
カウンターバー前でお待ちしておりまっする!

佐藤久

# by satoseijun | 2012-01-30 03:17 | おしばいをつくる | Trackback | Comments(0)

ことしも



# by satoseijun | 2012-01-01 00:00 | おにんぎょうとあそぶ | Trackback | Comments(0)

田んぼの真ん中の服屋で働くこと、もしくは美貌の青空

田んぼの真ん中の服屋には毎日いろんなお客さんがくる。
裾上げのピンを打ちながら、服を買うひとの愛おしさに、試着室で泣きそうになる。
ひとはなんてひとりひとりちがっているんだろう、と
いろんな長さに切られるジーンズを見て、おもう。
足の長さがおんなじひとすらいないのに、
代わりのきくひとなんてこの世にいるわけがない。

もじもじした小さい女の子が、おばあちゃんにコートを買ってもらう。
「試着室」というものに照れて恥ずかしがる女の子は、真新しいコートを羽織って、にこにこしたおばあちゃんの顔を見上げる。
地上には素晴らしいものがたくさんあるから、いつかそれらは失われる。
コートは古くなり、女の子は女になり、おばあちゃんはいなくなる。
あの時間の凝りのように存在するコートにさわれてわたしは幸せだった。

制服の上に着るカーディガンを、グレーにするかベージュにするかずっと悩んでいた紅顔の少年は、自転車に乗って朝の道をゆく。

防風のズボンをまとめ買いした親父さんは、トラックを駆って山へゆく。

何着も試着してやっと決めたレギンスをブーツインして、お姉さんはたまの休みに出掛ける。

ジーンズを裾上げしていたお婆さんは試着室の壁の広告を読んだ。
「ズボンまとめ買いがお得」
慌てて呼び出されたお爺さんは隣の試着室で、真新しいコーデュロイを「なんでもいいよ」と言いながら裾上げする。
安全ピンと伝票のついた二本のズボンを、レジで会計したあと、二人は一緒に帰るのだ。

「テレビでよくやってる、ほら、あの、うんとあったかいやづ」を家族分買ったお母さんは、レジまで行って、やっぱり戻って、自分用のスタイルがよくなるズボンもカゴに入れた。

わたしはひとが愛おしい、と、寝る前にブログに書く。

美貌の青空。

# by satoseijun | 2011-12-04 02:02 | ぶんしょうをかいて | Trackback | Comments(0)

猫の腹は悲しみを食べて膨れる


「獏が悪夢を食べるように猫は悲しみを食べる」という言い回しがありますが
まあ偶然にしても、人間側がそう感じるできごとはよくあります。
しくしく泣きだす三秒前ににゃーと寄ってきてグルーミングしてきたり

一緒に寝てて、夜中の運動会タイムで部屋を出て行ったけれど、
眠れずにうーんうーんと唸りだす三秒前に戻ってきてぬくい布団で寝かせろと潜ってきたり
私が泣き出すと猫は眠ります。
泣いてスッキリすると私も眠ります。

あんまり猫に人間的な感情を見出すのは非猫的なのでしないようにしてますが
眠る猫の腹は悲しみを食べたかのように膨らんで波打っています。
# by satoseijun | 2011-11-15 15:37 | ぶんしょうをかいて | Trackback | Comments(0)
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